イギリスETAの質問事項を和訳|住所・職業・犯罪歴の答え方

最終更新:2026年9月24日

英国政府の案内によると、イギリスETAの申請で答える主な質問事項は「住所」「職業」「ほかの国籍」「犯罪歴(有罪判決)」の4つで、18歳未満の場合は保護者の連絡先も加わります。どれも事前に英語で準備しておけば数分で答えられる内容です。犯罪歴がある人には、英国政府がETAの代わりにStandard Visitor visa(短期訪問ビザ、135ポンド)の検討を勧めています。この記事では、各質問の意味と答え方、準備のポイントを日本語で解説します。

4項目住所・職業・ほかの国籍・犯罪歴が、英国政府のガイドに挙げられている主な質問です。

英語で入力アプリもウェブも英語のみです。住所や職業は英語(ローマ字)で答えます。

3つの情報犯罪歴がある場合は、罪の種類・有罪判決の日付・受けた刑罰をできるだけ詳しく記入します。

135ポンド犯罪歴がある人などに英国政府が検討を勧めるStandard Visitor visa(最長6か月)の申請料です。

ETA申請の質問事項一覧と日本語訳

英国政府のアプリ利用ガイド(GOV.UK「Using the UK ETA app」)の「Complete the application(申請を完了する)」の項目には、申請者が答える必要のある質問として次のものが挙げられています。パスポート情報や顔写真は撮影・読み取りで取り込まれるため、自分で答える質問は多くありません。

質問(英語の趣旨)日本語訳対象準備しておくこと
Address住所全員自宅住所の英語表記
Job職業全員現在の職業の英語表現
Other nationalitiesほかの国籍(ある場合)全員日本以外の国籍の有無
Criminal convictions犯罪歴(有罪判決)全員該当する場合は罪の種類・日付・刑罰
Parental responsibility contact details親権を持つ人の連絡先18歳未満保護者の氏名・連絡先

このほか、申請の過程ではメールアドレスの入力や、アプリの画面上での確認事項が表示されることがあります。画面の文言はアプリの更新で変わることがあるため、表示された質問は一つずつ英語の原文を読んでから答えてください。アプリの画面の流れや英単語の訳は、UK ETAアプリの日本語ガイドで解説しています。

大切なこと:質問にはすべて事実のとおりに答えてください。「不利になりそう」と感じる項目でも、事実と異なる回答をすると、ETAの審査や到着時の入国審査で問題になるおそれがあります。

住所と職業の答え方

住所(Address)

住所は英語(ローマ字)で入力します。日本の住所を英語で書く場合は、日本語とは逆に、細かい単位から大きな単位へと並べるのが一般的です。

  1. 建物名・部屋番号(マンションなどの場合)
  2. 番地(例:1-2-3)と町名
  3. 市区町村(例:〇〇-ku、〇〇-shi)
  4. 都道府県(例:Tokyo、Osaka)
  5. 郵便番号と国名(Japan)

入力欄が「番地」「市区町村」「郵便番号」などに分かれている場合は、それぞれの欄に対応する部分を入れます。完璧な英語表記である必要はありませんが、郵便番号や番地の数字に誤りがないよう、送信前に見直しましょう。英国での滞在先ではなく、現在住んでいる自宅の住所を答える点にも注意してください。

職業(Job)

職業は、現在の仕事の内容を英語で答えます。選択肢から選ぶ形式の場合は、最も近いものを選びます。自由記入の場合の英語表現の例は次のとおりです。

日本語英語表現の例
会社員Office worker / Company employee
公務員Civil servant / Government employee
自営業・フリーランスSelf-employed / Freelancer
パート・アルバイトPart-time worker
学生Student
主婦・主夫Homemaker
退職者・年金生活者Retired
無職・求職中Unemployed

職種をより具体的に書ける場合(例:看護師=Nurse、エンジニア=Engineer、教員=Teacher)は、その表現でも構いません。職業の質問は、無職や学生だから不利になるといったものではありません。現在の状況をそのまま答えてください。なお、ETAで英国の会社のために働くことはできません。出張の範囲で認められる活動については、英国政府の「What you can and cannot do with an ETA」で確認できます。

ほかの国籍(二重国籍)の質問

日本以外の国籍を持っている場合は、その国籍を答えます。持っていない場合は「ない」と答えれば問題ありません。

注意が必要なのは、英国籍またはアイルランド籍を持っている場合です。英国政府は、英国籍またはアイルランド籍との二重国籍の人はETAを取得できないとしています(出典:GOV.UK「When you do not need an ETA」)。この場合は、有効な英国パスポート、居住権証明書(certificate of entitlement)付きのほかのパスポート、または有効なアイルランドのパスポートで英国に渡航します。英国で生まれた人や、親が英国籍を持つ人は、自動的に英国籍を持っている可能性があると英国政府は案内しています。心当たりがある場合は、申請前に確認してください。

そのほか、英国のビザや在留資格をすでに持っている人もETAは不要です。自分がETAの対象かどうかはETAが必要な人・不要な人で確認できます。

スーツケースを引いて空港へ向かう母親と子どもの後ろ姿
子ども連れで空港へ向かう家族(イメージ)(写真:Lorna Pauli / Pexels)

犯罪歴(有罪判決)の質問への答え方

多くの人が気にするのが、犯罪歴(criminal convictions)についての質問です。英国政府のガイドでは、有罪判決について答える必要があり、該当する場合はできるだけ詳しく記入するよう求めています。記入を求められているのは次の3点です。

  • 罪の種類(例:窃盗=theft、暴行=assault、詐欺=fraud)
  • 有罪判決を受けた日付
  • 受けた刑罰(例:罰金=fine、社会奉仕命令=community service、拘禁刑=prison sentence)

有罪判決を受けたことがなければ、「ない」と答えるだけで済みます。該当するかどうか判断に迷うケース(たとえば昔の出来事や、日本の制度上の扱いがはっきりしない場合など)では、自己判断で省略せず、英国政府のETAサポートのウェブチャットで確認するのが確実です。当サイトでは、個別のケースが該当するかどうかを判断することはできません。

英語で記入するときのポイント

犯罪歴を記入する欄では、英国政府が挙げている3点(罪の種類・日付・刑罰)が相手に伝わることが最も大切です。難しい法律用語を使う必要はなく、短い文で事実を並べれば十分です。たとえば「Theft. Convicted on (日付). Sentence: fine of (金額) yen.」(窃盗。〇年〇月〇日に有罪判決。刑罰:罰金〇円)のように、罪名・判決日・刑罰の順に書くと整理しやすくなります。

判決日や刑罰の内容をはっきり覚えていない場合は、申請前に手元の資料で確認しておきましょう。複数の判決がある場合は、それぞれについて同じ3点を記入します。記入内容に不安がある場合は、送信前に英国政府のウェブチャットで記入方法を確認することもできます。

犯罪歴がある人はStandard Visitor visaも検討を

英国政府は、ETAを持っていても入国は保証されないとしたうえで、犯罪歴がある人や、過去に英国への入国を拒否されたことがある人は、ETAの代わりにStandard Visitor visaの申請を検討するとよいと案内しています(出典:GOV.UK「What you can and cannot do with an ETA」)。

項目ETAStandard Visitor visa
申請料20ポンド135ポンド
1回の滞在最長6か月最長6か月
申請方法アプリまたはGOV.UKでオンライン完結オンライン申請後、ビザ申請センターでの予約・来所が必要
申請できる時期出発前(3営業日以上前が目安)最も早くて渡航の3か月前から

出典:GOV.UK「Apply for a Standard Visitor visa」。Standard Visitor visaはビザ申請センターでの手続きが必要なため、ETAより時間がかかります。該当する可能性がある人は、旅行の計画を立てる段階で早めに検討してください。ETAの申請料について詳しくはETAの料金と有効期間をご覧ください。

回答前の準備と、心配しすぎなくてよいこと

質問の数は多くないため、次の情報を手元にそろえてから申請を始めれば、途中で手が止まることはほとんどありません。

  1. 自宅住所の英語表記をメモしておく。
  2. 職業の英語表現を決めておく。
  3. 日本以外の国籍の有無を確認する(家族の分を申請する場合は、その人の状況も確認)。
  4. 犯罪歴がある場合は、罪の種類・日付・刑罰を英語で説明できるよう整理する。
  5. 18歳未満の申請では、保護者の氏名と連絡先を用意する(子ども・赤ちゃんのETA)。

一方で、心配しすぎなくてよい点もあります。英国政府のガイドが挙げている質問には、年収や預金額、勤務先の詳細な情報を証明書類付きで提出させるものは含まれていません。また、アプリのパスポート読み取りがうまくいかなくても、それだけで審査結果に影響することはないと英国政府は案内しています。英語の表現が多少ぎこちなくても、内容が正確であることの方が大切です。

家族の分をまとめて申請する場合は、一人ずつ別々の申請になります。住所は同じでも、職業やほかの国籍の有無、犯罪歴の回答は人によって異なります。前の人の回答をそのまま繰り返してしまわないよう、一人分ずつ落ち着いて確認しながら進めましょう。

送信した後に入力の誤りに気づいた場合、英国政府は、申請内容を変更する必要があるときは改めて申請する必要があるとしています。申請料は返金されないため、支払いの前に回答内容を見直す習慣をつけましょう。申請全体の流れはETAの申請方法にまとめています。

よくある質問

ETAの質問は全部で何問ありますか?

英国政府は質問の総数を公表していません。ガイドに挙げられている主な質問は、住所・職業・ほかの国籍・犯罪歴の4つで、18歳未満の場合は保護者の連絡先が加わります。画面に表示される確認事項も含め、一つずつ読んで答えてください。

無職や学生だとETAの審査で不利になりますか?

英国政府は、職業によって審査結果が変わるといった基準を公表していません。職業の質問には、現在の状況をそのまま答えてください(無職=Unemployed、学生=Student など)。

犯罪歴があるとETAは取れませんか?

英国政府は、犯罪歴があることだけでETAが取得できないとは明記していませんが、犯罪歴がある人にはStandard Visitor visa(135ポンド)の申請を検討するよう勧めています。該当する場合は、早めに英国政府の案内を確認してください。

住所は日本語で入力できますか?

ETAのアプリは英語のみの対応のため、住所は英語(ローマ字)で入力します。番地・町名・市区町村・都道府県・郵便番号・国名(Japan)の順に並べるのが一般的です。

家族の分を代わりに答えてもよいですか?

英国政府は、ほかの人の分のETAを申請できると案内しています。その場合は、住所や職業、国籍、犯罪歴などを本人の情報で正確に答える必要があります。アプリで申請できるのは本人が一緒にいる場合のみで、そうでない場合はGOV.UKのウェブサイトから申請します。そのほかの疑問はよくある質問もご覧ください。

交通違反なども「犯罪歴」として答える必要がありますか?

英国政府のアプリ利用ガイドには、どの処分が「有罪判決(criminal convictions)」に当たるかの詳しい定義は書かれていません。判断に迷う場合は、自己判断で省略せず、申請前に英国政府のETAサポートのウェブチャットで確認してください。

参考資料(一次情報・2026年9月24日確認)

本サイトは英国政府の公式サイトではありません。申請は公式サイト(GOV.UK)またはUK ETAアプリから行ってください。本記事は一般的な情報であり、個別の事情に関する法的助言ではありません。