イギリス入国の必要書類チェックリスト【2026年版】

最終更新:2026年9月24日

日本国籍の人が観光や短期出張でイギリスに入国する際に必須の書類は、「滞在期間中ずっと有効なパスポート」と「電子渡航認証(ETA)」の2つです。ETAは1回の滞在で最長6か月まで有効で、出発前に取得しておく必要があります。このほか入国審査では、滞在の目的や帰国の予定、滞在中の費用について確認されることがあるため、帰りの航空券や宿泊先の情報をすぐ見せられるようにしておくと安心です。この記事では、英国政府(GOV.UK)と外務省の案内をもとに、入国時に必要なもの・あると安心なものを整理します。

パスポート原本が必要です。英国政府は、滞在期間全体を通して有効であるべきだとしています。

ETAパスポートに電子的に紐付けられるため、紙の控えを提示する必要はありません。

6か月ETAで滞在できる1回あたりの上限です。これを超える滞在や就労にはビザが必要です。

3点入国審査に備えて、帰りの航空券・滞在先・滞在費の3点を説明できるようにしておきましょう。

必ず必要なもの:パスポートとETA

パスポート(旅券)

英国政府の入国審査に関する案内では、パスポートなどの身分証明書は英国の空港や港に到着した時点で確認され、滞在期間全体を通して有効であるべきとされています(出典:GOV.UK「Entering the UK」)。帰国日より前に有効期限が切れるパスポートでの渡航は避けてください。

もう一つ大切なのが、ETAを申請したときと同じパスポートで渡航することです。ETAは申請に使ったパスポートと電子的に結び付けられています。出発前にパスポートを更新した場合、古いパスポートに紐付いたETAは新しいパスポートでは使えないため、改めて申請が必要です。コピーやデジタルのパスポートでは申請も渡航もできず、原本が必要になります。

電子渡航認証(ETA)

日本国籍の人は、ビザを持たずに観光・知人訪問・短期出張・6か月以内の短期留学などで英国に入国する場合、ETAが必要です。2026年2月25日からは厳格運用が始まり、ETAがないと原則として英国行きの便に搭乗できません。ETAは公式アプリ「UK ETA」またはGOV.UKから申請します。申請料は20ポンドで、詳しくはETAの料金と有効期間をご覧ください。申請の流れはETAの申請方法で解説しています。

ETAはパスポートと電子的に連動しているため、英国政府は「渡航時に提示するのはパスポートだけでよい」と案内しています。承認メールを印刷して持参する義務はありません。ただし、スマートフォンの電池切れや通信トラブルに備えて、承認メールに記載された16桁の参照番号(ETA reference number)を控えておくと、万一の問い合わせのときに役立ちます。

注意:ETAを持っていても入国が保証されるわけではありません。最終的な入国の可否は、到着時の入国審査で判断されます。

入国審査で確認されることがある事項と準備しておきたい書類

英国政府は、欧州以外の国の旅行者については、入国審査でパスポートが確認され、通常は英国に来た理由を尋ねられると案内しています。また、短期訪問者(Standard Visitor)の要件として、次の点を示せる必要があると定めています(出典:GOV.UK「Visit the UK as a Standard Visitor」)。

  • 訪問の終わりに英国を出国すること
  • 滞在中、自分(と同行する家族)の生活費をまかなえること(他者からの資金援助でも可)
  • 帰りの便または次の目的地への移動費を支払えること(他者からの資金援助でも可)
  • 頻繁な訪問や連続した訪問によって、英国に長期間住もうとしていないこと

外務省の海外安全ホームページも、短期滞在ではビザは不要としたうえで、入国審査にあたっては滞在資格に応じた疎明資料(説明の裏付けとなる資料)を用意しておくよう勧めています(出典:外務省「英国 査証、出入国審査等」)。どの書類を必ず提出しなければならない、という決まった一覧が公表されているわけではありませんが、上の要件に沿って次のようなものを用意しておくと、質問を受けたときに落ち着いて説明できます。

準備しておきたいもの示せること具体例
帰りの航空券(または次の目的地への航空券)訪問後に英国を出国することeチケットの控え、予約確認メール
滞在先の情報滞在中どこに泊まるかホテルの予約確認、知人宅の住所と連絡先
滞在費の支払い手段生活費をまかなえることクレジットカード、デビットカード、現金など
旅行の日程訪問の目的と期間おおまかな旅程、観光の予定
目的に応じた資料観光以外の目的の説明会議の案内、語学学校の入学許可など

これらは紙でもスマートフォンの画面でも構いませんが、到着直後は通信がつながりにくいこともあります。予約確認メールはスクリーンショットやPDFで端末に保存しておくと確実です。滞在先の住所は、入国審査で聞かれた場合にすぐ答えられるよう、英語表記で控えておきましょう。

空港ターミナルに並ぶ出発便の案内表示板
空港ターミナルの出発案内表示(イメージ)(写真:Atlantic Ambience / Pexels)

目的・状況別に追加で用意したいもの

ETAで認められている活動は、観光、家族・友人の訪問、短期出張、6か月以内の短期留学などです。観光以外の目的で入国する場合は、その目的を説明できる資料を持っておくと安心です。

短期出張

会議への出席や商談など、英国政府が認める範囲の商用活動はETAで行えます。一方、英国の会社のために有償・無償で働くことはETAではできません。訪問先の会社名や住所、会議の日程が分かる資料を用意しておくと、訪問目的を説明しやすくなります。認められる活動の範囲はGOV.UKで確認できます。

6か月以内の短期留学・語学留学

英国政府は、認定された教育機関のコースで学ぶ場合、そのコースに受け入れられていることと、コースが6か月以内であることを示す必要があるとしています。入学許可書(受け入れ通知)やコースの期間が分かる書類を手荷物に入れておきましょう。6か月を超える留学には別のビザが必要です。

18歳未満の子ども

子どもにもそれぞれ自分のパスポートとETAが必要です。英国政府は、18歳未満が一人で渡航する場合は親または保護者の書面による同意が必要とし、大人と一緒に渡航する場合も、ビザが不要な人は親または保護者が渡航と滞在に同意していることを入国時に示す必要があると案内しています。子どものETAについては子ども・赤ちゃんのETAで詳しく解説しています。

家族・グループで渡航する場合

英国政府は、家族やグループで渡航する場合も、赤ちゃんや子どもを含む一人ひとりにETAが必要だと案内しています。代表者がまとめて申請することはできますが、公式アプリで申請できるのは本人がその場にいる場合に限られ、一緒にいない人の分はGOV.UKのウェブサイトから申請します。また、同時に申請しても審査結果が届くタイミングは人によって異なることがあります。出発前に、全員分の承認メールがそろっているかを必ず確認しましょう。

書類の管理は代表者がまとめて行っても構いませんが、入国審査では一人ひとりのパスポートが確認されます。帰りの航空券や宿泊先の予約が全員分含まれていることも、あらかじめ確かめておくと安心です。

eゲート(自動化ゲート)の利用条件

日本は、英国の自動化ゲート(eゲート、ePassport gates)を利用できる国の一つです。eゲートでは顔認証によってパスポートの写真と本人が照合されるため、有人の審査ブースに並ぶより手続きが早く済む場合があります。

条件英国政府(GOV.UK)の案内外務省の案内
パスポート表紙に生体認証(IC)マークがあること日本のIC旅券であること
年齢8歳以上(8〜17歳は大人の同伴が必要)18歳以上(10〜17歳は利用対象の大人の同伴で可)
その他身長120cm以上、有効なデジタルの入国許可(ETAなど)があること—

このように、2026年9月24日時点では英国政府と外務省で子どもの年齢の記載に違いがあります。子ども連れの場合は、当日の係員の案内に従ってください。また、英国政府の案内では、eゲートを利用できるのは有効なデジタルの入国許可を持つ人とされており、日本国籍の旅行者の場合は有効なETAがあることが前提になります。

eゲートを使う場合も、パスポートケースから出して手に持ち、帽子やサングラス、マスクは外しておきましょう。英国政府は、家族で渡航する場合は一緒に入国審査を通るよう案内しています。

ETAでは入国できない・ETAが要らないケース

必要書類は、渡航の目的や国籍の状況によって変わります。次のような場合は、ETAではなく別の手続きが必要になったり、そもそもETAが不要だったりします。

  • 6か月を超えて滞在する場合:留学、就労、ワーキングホリデー(ユース・モビリティ・スキーム)などは、それぞれのビザが必要です。
  • 英国で結婚・シビルパートナーシップの登録をする場合:ETAではできず、Marriage Visitor visa(結婚目的の訪問ビザ)が必要です。
  • 英国籍・アイルランド籍との二重国籍の場合:ETAは取得できません。英国またはアイルランドのパスポートなどで渡航します。
  • すでに英国のビザや在留資格を持っている場合:ETAは不要です。
  • 英国の空港で乗り継ぐだけの場合:入国審査を通るかどうかで扱いが変わります。詳しくは英国での乗り継ぎとETAをご覧ください。

自分にETAが必要かどうか迷う場合は、ETAが必要な人・不要な人で確認してください。

出発前の書類チェックリスト

  1. パスポートの有効期限を確認する。帰国日まで有効であることを確かめます。
  2. ETAの承認メールが届いているか確認する。ETAを申請したパスポートと、持っていくパスポートが同じであることも確認します。
  3. 帰りの航空券の控えを保存する。予約確認メールを端末に保存しておきます。
  4. 滞在先の住所と連絡先を英語で控える。ホテルの予約確認や知人宅の住所を用意します。
  5. 支払い手段を用意する。クレジットカードなど、滞在費を払える手段を持っていきます。
  6. 目的に応じた資料を手荷物に入れる。出張や短期留学の場合は、目的を説明できる書類を用意します。
  7. たびレジに登録する。外務省のたびレジに登録すると、現地の安全情報をメールで受け取れます。

書類以外の持ち物や、両替・通信・服装など旅行全体の準備はイギリス旅行の準備チェックリストにまとめています。

よくある質問

ETAの承認メールを印刷して持っていく必要はありますか?

必要ありません。ETAはパスポートと電子的に紐付いているため、英国政府は渡航時にパスポートを提示するだけでよいと案内しています。ただし、16桁の参照番号は控えておくと問い合わせの際に役立ちます。

パスポートの残存期間は何か月必要ですか?

英国政府の案内では、パスポートは滞在期間全体を通して有効であるべきとされており、「残存○か月以上」という具体的な月数は示されていません。経由地や航空会社によって独自の条件がある場合もあるため、乗り継ぎがある場合は航空会社にも確認してください。

帰りの航空券がない片道旅行でも入国できますか?

英国政府は、短期訪問者の要件として訪問の終わりに出国することや、帰りまたは次の目的地への移動費を支払えることを挙げています。片道の場合は、次の目的地への航空券や鉄道の予約など、出国の予定を説明できる資料を用意しておくと安心です。

残高証明書は必要ですか?

ETAで入国する短期旅行者に、残高証明書の提出を一律に求める決まりは公表されていません。ただし、滞在中の費用をまかなえることは短期訪問者の要件の一つです。クレジットカードなど、滞在費を支払える手段を持っていきましょう。

入国審査は英語ですか?

英国の入国審査は英語で行われます。英国政府は、通常は英国に来た理由を尋ねられると案内しています。滞在目的・滞在期間・滞在先を簡単な英語で答えられるよう準備しておき、帰りの航空券やホテルの予約画面をすぐに見せられるようにしておくと安心です。

ETAを申請したのとは別のパスポートで渡航してもよいですか?

いいえ。ETAは申請に使ったパスポートに紐付いているため、別のパスポートではETAが確認できません。申請後にパスポートを更新した場合は、新しいパスポートでETAを申請し直してから渡航してください。

参考資料(一次情報・2026年9月24日確認)

本サイトは英国政府の公式サイトではありません。申請は公式サイト(GOV.UK)またはUK ETAアプリから行ってください。掲載内容は2026年9月24日時点で確認した情報で、入国の可否は英国の入国審査官が判断します。